多重債務

借入件数4件以上

かつて大手消費者金融業者では「三件規制」というルールが敷かれていました。つまり借入件数が3件ある人にはそれ以上の融資はしないというルールです。その当時、各業者共に過剰融資が横行して多重債務者が大量に発生し、社会問題として扱われたことがその背景にあります。

しかしその三件規制は業者間の取り決めであって法律ではないことから、他の中堅業者は借入件数が3件以上あるような人にも融資をしていました。その結果、法律によって厳しい取り決め(貸金業法改正)がなされてしまい、年収の三分の一以上の借入は不可とされる法律(総量規制)や、法定金利の引き下げなどが施行されることとなります。

多重債務に該当するタイプ

多重債務に陥る原因

誰も好き好んで多重債務になるわけではなく、少しづつ借入をしてたらいつの間にか多重債務に陥ってしまったという方が殆どを占めています。一度多重債務に陥ってしまうとそこからの脱却は困難を極めます。現在のように上限金利が18.0%ならまだ知らず、一昔前のように40%もの年利が当たり前のような時代であれば、利子が利子を産んで瞬く間に借金が増えてしまっていくことも珍しくはありませんでした。

また、前述したように業者間での顧客獲得競争による過剰融資も多重債務者を生み出す大きな要因の一つです。現在のように多重債務者への融資は禁止といった明確なルールが敷かれていればこそ、それ以上の多重債務者は出てこないのですが、当時は貸せるだけ貸すというのが貸金業者の考えだったのです。

  • 貸金業者による過剰融資
  • ギャンブル中毒による借金
  • 返済のための借金を繰り返す(自転車操業)
  • 過剰な物欲を満たすための借金

では、多重債務に陥った場合はどうやってそこから脱却できるのか、という問題ですが、激的に収入が増えない限りは簡単に脱却できるものではありません。何しろ貸金業者から借りていれば必ず金利を支払わねばなりません。借りる額が多ければ多いほどその金利も高くなっていきますので、毎月せっせと返済をしていても現実は金利を支払っているだけというケースも少なくはないのです。

毎月の金利を支払うだけで精一杯という場合、もはや多重債務からの脱却は不可能と考えたほうがいいでしょう。そういったタイプの人は貸金業者側からしてみれば上客ということになりますが、未来永劫金利のみを支払い続けなければならない側からしてみれば、まさに生き地獄といっても過言ではありません。

多重債務者の時代推移統計

おまとめローンの活用

おまとめローンを取り扱っている貸金業者は少なくありません。債務の一本化ローンは総量規制対象外ですので、借入総額についてそれほど神経質になる必要はありません。ただ、審査はそれほど甘くないのが現実です。多重債務者への融資は貸金業者にとっては大きなリスクとなりますので、収入と支払いについてのシミュレーションが厳格に調査され、確実に支払いが履行できると判断された方のみ融資が実行されます。

しかし、おまとめローンは多重債務者にとったら大きな魅力があることは間違いありません。それまで月末に複数の業者へ支払いをしていたものが、一本になることで支払いに奔走する手間が大幅に省けます。また、大きなメリットの一つがそれまで支払っていた金利が大幅に低くなるということです。低くなった分の金利はそのまま元金への支払いにまわせるので、完済までの期間を短くなります。

債務整理も解決の一つ

多重債務の脱却をいち早く解決する方法は債務整理をおいて他ありません。債務整理で一番有名なのは自己破産ですが、自己破産で免責が認められるとそれまでの借金が法律的にチャラとなって、新たな人生を歩むことが可能です。毎月の支払いが収入の大部分を占めている場合は、もはや事実上返済不能状態ですので、自己破産をするのが手っ取り早いです。

自己破産は自分で手続きを進めることも出来ますが、弁護士等の専門家に依頼したほうが確実に進めるでしょう。

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