上限金利

現在の法定金利で定められている上限

現在の法定金利で認められている上限は、10万円以下の借り入れで20.0%、10万円〜100万円の借り入れで18.0%、100万円以上の借り入れで15.0%と定められています。それ以上の金利は違法であり、もしもそれ以上の金利が発覚すれば法律違反で業者は罰則を受けることになります。

現在の法定金利

現在の上限金利が定められたのは、2010年に施行された貸金業法改正で、それまで利息制限法と出資法が異なっていたものが利息制限法の上限金利に統一されることとなったわけです。と、いうのもそれまでは大手銀行系の消費者金融でさえも、法の抜け穴(グレーゾーン金利)を使って利息制限法で定められた上限金利(18.0%)よりも高い利息を取っていたのです。

そういった矛盾はそれまでも度々指摘されていたことですが、法を整備する肝心の政治家たちが一向に動かなかったことから約半世紀に至るまでグレーゾーン金利は存在していたのです。

かつて100%を超える金利が認められていた

今の常識では考えられないことですが、さほど遠くない時代(昭和50年代以前)に年利100%もの金利が認められていました。当時の大手であったアコムや武富士、プロミスといった業者でさえも年利70%以上の金利をとっていたのですから、小さな個人ローンなどは当然それよりも高い金利を取っていたはずです。

当時流行った言葉は「利子が利子を産む」「サラ金地獄」といったキャッチコピーです。そういった流行語は大袈裟でも何でもなく、実際に存在したことです。しかも当時は取り立てに際しての規制もなかった時代ですから、支払いが滞った顧客に対して過酷な取り立てが慣行されていました。そういった過酷な取り立てを受けた顧客は夜逃げや、最悪自殺にまで追い込まれることも少なくありませんでした。

時代推移

世論沸騰による貸金業法改正

過酷な取り立てを受けて自殺や夜逃げをする人が続出していることが公になることで、当然世論が黙っているわけがありません。そういった世論がついには政治家をも動かしてしまうことは過去の歴史を見ても明らかなことです。貸金業法改正についても政治家主導で実行されたわけでもなく、世論の沸騰を見過ごすわけにもいかず、世論に押されて実行されたのが現実です。

1983年の法改正では、それまでの109.5%という法外な上限金利から73.0%にまで切り下げられることとなります。73.0%にしても現在の感覚からみれば法外な金利なのですが、当時はそれでも「これではやっていけない」「廃業する業者が続出する」といった声も聞かれていたようです。

そして1986年には54.75%、1991年には40.004%、2000年には29.2%にまで切り下げされることとなります。以下は当時の大手消費者金融が取っていた上限金利の時代推移一覧表です。

大手貸金業者の上限金利一覧表

上記の図表のような法外な金利を取ることで、当時の消費者金融のオーナーは長者番付にも頻繁に登場しています。まさに「成金」といっていいでしょう。しかしグレーゾーン金利が認められなくなったことで過払い金請求が相次ぎ、最大手であった武富士は倒産し、他の消費者金融も莫大な支払いを余儀なくされたことはまさに自業自得といってもいいかもしれません。

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